柔軟剤について

柔軟剤について、その性質を徹底解剖!!

みなさん、柔軟剤がなぜ繊維をふんわりさせ、柔らかくなるのか知っていますか?
柔軟剤、いわゆる柔軟仕上げ剤の主な成分は界面活性剤と呼ばれる物です。

 

界面活性剤には陽イオンや陰イオンなどの様々な性質を伴った物が存在し、柔軟剤に
使われているのは陽イオン性界面活性剤とよばれているものです。

 

陽イオン性界面活性剤は洗浄力が弱いものの、すすぎ時に繊維から離れにくいという性質がある事から
柔軟剤に最適という事ですね。

 

ちなみに、洗剤は主に陰イオン界面活性剤が使われています。
界面活性剤が界面張力を低下させ、水溶液をすばやく繊維に染みこませる事で、
汚れをとり水溶液中に分散させます。これを水で流すと汚れが流される仕組みとなっています。

 

これは、頭髪洗浄におけるシャンプー、リンスの関係に似ています。

使いすぎに注意

界面活性剤は水に溶けやすい親水基と、水に溶けにくい疎水基という二つの分子で構成されていて、
陰と陽の性質を持っているのは親水基の部分だけとなっています。

 

洗剤によって洗浄された繊維は陰イオン性界面活性剤の効果で陰イオンをたくさん帯びた状態になっています。
充分にすすぎが終わって、陰イオンが繊維のみに付着している時に柔軟剤を投入します。

 

柔軟剤の持つ陽イオン性界面活性剤の親水基が繊維の陰イオンと引き合う事で、陽イオン性界面活性剤が繊維に次々と付着します。
この結果、繊維は陽イオン界面活性剤の疎水基が外向きになって包まれた状態となります。
この疎水基が繊維の摩擦を軽減させ、ふっくらと柔らかにするのです。

 

また、繊維に付着した親水基は電気を通しやすい性質であるため、繊維に帯電した静電気を
アースのように逃がして行く効果があり、帯電防止につながります。

 

 

しかし、この疎水基が表面に付着する効果が、逆に柔軟剤の欠点を生み出します。
疎水基は先程も説明した通り、水に溶けにくい性質があるため、繊維の吸水性を弱めます。

 

柔軟剤を使いすぎると、吸水性が落ちた仕上がりになってしまうのはこのためです。
最近では製品の改良が進み、吸水性をあまり損ないませんが、使い過ぎには注意しましょう。